昨日の日曜日は天気もよく日向だとポカポカして気持ちの良い東京でした。そんな中「どこの神社に行こうかなぁ」と考えていたら、「あ、お寺に行きたい。お不動さんにお参りしたいな」と何となく関東産十六不動の何処かを目指すことに。
 少し出遅れた事もあって、都内or神奈川でリストを見ていると台東区に2つ、未参拝のお寺があり、そちらへ向かうことにします。
 まずは銀座線に乗って田原町へ。目指すは浅草寿町の寿不動。ただ、既にお昼時間帯だったので、ご迷惑になってはいけないという思いと、自分の胃袋を考えてコンビニに立ち寄ってお寺の近くにある公園で昼食を摂ることに。小さな公園の入り口には大きな柳の木と石碑。この公園「柄井川柳ゆかりの地」なのだそうです。川柳生みの親、柄井川柳…ただ説明板には「初代」とあったので、滝沢馬琴などと一緒で名跡になっていたようですね。
 とかなんとか、iPhoneで撮った説明板を眺めつつ、オニギリをぱくつきながら、一時を過ぎて浅草寿不動尊こと寿不動院へ。山門正面にあるコンクリート造りの寺務所でインターホンを押すと、奥からお坊さんが出ていらっしゃいます。「済みません。御朱印を頂ければ」とお願いすると、とてもニコヤカに「2階がご本堂になっていて、お不動様もいるんですけど…。コロナでご遠慮頂いているんですよ」と返されました。憎きコロナで直接参拝は叶いませんでしたが、心にお不動様の姿を想像しながら、書き上がりを待ちます。「落ち着いたら、是非、改めて参拝させてください」とお願いをすると、またもニコニコとされて「お待ちしています」と。「御府内八十八ヶ所と三十六不動が一遍でお参りできたのも有り難いです!」とても良いスタートです。
 ここからは、もう一つの台東区内の三十六不動、橋場不動を目指します。中間には同じく三十六不動の一つ、飛不動もあるのですが、距離が長いこと、そして飛不動様には何度か参拝しているので、今回はスキップすることに。そうなんです、この日の行程は台東区を縦断するような形になるので、どうしても最短距離を目指したいのです。そして、その最短距離の中に、まず登場するのが浅草寺。真冬のポカポカした陽気に誘われたのでしょうか、とても多くの参拝客が並んでいます。私は脇参りをして、影向堂で頂いた記憶のない大黒天様の御朱印を頂いて、隣の浅草神社へ。ここも人出が多いですね。そして結構な割合で七福神の色紙を手にしていらっしゃいます。ここも脇参り。そして、被官稲荷へ回って、ここでも脇参りして辞去。橋場不動へと向かいます。とGoogle Mapが指す先には待乳山本龍院が。これはスキップできません。なにせ大聖天様ですから。寺務所で大根を頂いてお堂に入り、心のなかで心願成就を祈りつつご真言を唱え続けて約5分。初めてケーブルカーに乗って下山しました。結構、楽しいものですね(😁)。
 こうなると今戸神社へ行かないわけにはいきません。ここも社務所も拝殿もなかなかの行列。浅草の中心部を離れるほど、七福神巡りの密度が高くなっているようです。こちらも脇参りし、生きる招き猫ナミちゃんを探しますが見つかりません。と、通りとは反対側の入り口で開け放たれた門扉に向かってしゃがみこんでいるおじさんが。この方、よくナミちゃんに餌を上げたりしていた人でした。今日はPAOチュールを貰って嬉しそうです。「この時間は、結構、ここで休んでるよ」とおじさんに聞いて、これで辞去。馴染んだ社寺への立ち寄りは、これで完了。なんだか七福神を巡っている気になってきました。と言うのも、この先の橋場不動と橋場不動の先にある石濱神社は未参拝で、浅草七福神めぐりの中で残っていた2つ、布袋尊と寿老人が祀られています。
 ここまでで約9,000歩。以前なら12,000歩ぐらいで感じていた脳と体力の疲れが、最近は、ここら辺で出てくるようになりました。約3割の体力減なのでしょうね。とは言え、行くしかありません。今戸神社に立ち寄ること自体、僅かですが遠回りになったのですが、ナミちゃんと毎回会える幸運に感謝しながら足を前に前にと押し出します。少し前に感じた「鉛の鎧を着たような」身体の重さはないは幸いです。
 そして、段々商店などの看板に「橋場」の文字が。そしてドリンクを買おうとした駐車場でふと見上げると、そこに橋場不動尊の文字が!やっと到着です。ドリンクを早々に飲み干すと、心のなかで不動明王の慈救呪(しか覚えてません)を唱えながら、ご本堂へ。心願成就をお願いして寺務所で御朱印をいただきます。多分、普通に早口なのでしょうが鬱病には黒柳徹子以上の早口で「※○✗■※の二種類がありますが」と言われ、意味は取れなかったのですが「2つ共にお願いします」と返事をし、お寺を再び眺めます。駐車場が境内地に塀もなく食い込んでいるせいか、とてもオープンな感じのお寺です。川の近くだということも手伝って、歴史の重さを刻み込んだであろうお堂以外は重々しい空気がありません。そして書き上がった御朱印を拝見。どうやら…と言うか思考能力が落ちていて聞き取れませんでしたが、七福神の布袋尊と不動明王の二面を書いて頂けました。ありがとうございます!
 さて、次がラストの石濱神社です。なんとなく穴稲荷に似た雰囲気の明るい神社です。拝殿に足を進めて今日、初めてキチンと二礼二拍手一礼のお参りをして社務所へ。こちらでも寿老人と神社の御朱印を頂いて、稲荷神社や狐穴にお参りをして、なかなかの高さの富士塚・浅間神社へお参りを済ませて行脚は終了!
 ただ、ここからは1.5km近くある南千住駅に歩いて行かなきゃなりません。浅草七福神めぐりの方は、めぐりんなどのコミュニティバスを使うのでしょうが…。障害者手帳が出たら、都バスや都電を使って、もっと効率的に回れそうですが、とにかく、西日に照らされながら南千住へ向かいます。
 総計15,000歩、時速3km。階段の上り下りもあったのでなかなかの運動量になりましたが、人出が多いところでは脇参りに徹して多くの人の放つ業に当てられることもなく、無事に帰宅することができました!