私の場合、ふと「今日は○○神社に行こう」と思って参拝することが一つのパターンになっていることは以前にも書きました。そして、その行程で様々な他の神社やお寺にお邪魔もしています。
 そんな時に「私、この神社(お寺)とは相性が良いんですって」と言う声を聞くことがあります。それも大きな神社やお寺ほど聞くのです。
 で、ふと気になってGoogle様にお伺いを立ててみました。キーワードは「神社 相性」です。すると、結構な数のサイトがヒットしてくるのですね。「あの神社は風属性だから」「あなたの属性を算出し見ましょう」と書かれています。ただ読んでいて不思議なところがそこここに書かれていることに気づきました。
① 自分の属性に血液型が関係?
 私が見たサイトには誕生日の他、血液型が属性を決めるために使われていました。まだ名前の画数なら判るのですが…。ただ属性という類型化をするために複雑化させつつシンプルに算出するための方法を考え出された、人為的なものを感じてしまいました。

② 神社や仏閣の属性は?
 自分の属性と同じ属性の神社やお寺が相性が良いと書いてあるのですが、その属性を決めた理由が解らないのです。見る限り、中には、大きな神社や仏閣だけがリストアップされていて、最初から氏神様などの参考にはできないものもありますね。

③ 御祭神は属性に関係ないの?
 例えば「風」とされた神社があったとします。その御祭神が大山祇神は「地」属性とされていたりします。それでも「風」なのですから、御祭神は無視されているようです。
 

 属性は風や地、水などに別れていて、よく見れば一般的な「相性診断」のようなのです。ポジティブに考えれば、普段、神社やお寺に参拝しない人たちにとっての「きっかけ」になり得るものかと思います。しかし参拝する先、崇敬する先が曖昧な根拠で絞り込まれてしまうのならば、ネガティブな方向に向かってしまうと思います。

 私自身、幾つかの神社が、心が疲れているときや特定のお願いをしたい時に積極的に参拝にお伺いしている先になっています。言ってみれば「定番神社」です。その中にはお稲荷様も八幡様など多様な状況でパターンになりません。また数回参拝したけれども、心に刺さるものが感じられない神社も多様に存在しています。御祭神も場所もバラバラです。この事を考えると、自分の感性や体験こそが「相性」を決める最大要因なのではないでしょうか。ぜひ、ご自分の五感で相性の良い神社やお寺を見つけてください。