2022.3 お彼岸のお中日の21日、江東区〜墨田区〜ちょっとだけ墨田区を行脚して来ました。私の守本尊「勢至菩薩」を本尊として祀られているお寺を見つけ、昨年のこの日、参拝したのが、まずの理由です。と言うのも、このお寺「勢至院」さんの勢至菩薩は秘仏とされていて、お盆と春・秋のお彼岸のお中日だけ御開帳されるのです。昨年は、そんな事も知らず、たまたま参拝したところ「今日は御開帳だから」とご住職に言われ、本堂兼庫裏で2階建てになっている建物の2階、ご本堂で勢至菩薩像を拝見した上、勢至菩薩のお守りもあるとのことでお頒け頂いたのです。これでちょうど一年、緑色のお守り袋も私を守り続けてかなりくたびれてしまいました。まずは2階へ上がり、昨年はできなかったのですがお堂に立ち入らせて頂いた上で御前立ちの勢至菩薩、阿弥陀如来、そして御開帳された勢至菩薩と順番にお参りをしてゆきます。
 守本尊というくらいですから、干支に関わるだけにご本尊になっていたり、各所で馴染まれているようでいて、勢至菩薩様が単独でいらっしゃる姿はまず見られません。大抵は、全干支の守本尊がズラッと並んでいる中に佇んでいたりする感じ。お守りも同様、ズラッと並んだ干支の中から午年のものを選ぶと言う感じで、中々、勢至菩薩専門のお寺やお守りには会えないのです。西麻布にも同名の寺院がありますが、そちらは行ってみたところ、現在も寺院となっているかが不明なため、ほぼ江東区の勢至院さんだけが勢至菩薩スペシャリストのお寺だと思っています。
 お昼時、お彼岸のお忙しいなかでご住職と奥様には親切な対応をして頂いて申し訳ないやら、ありがたいやらで…辞去。
 そして、ここに来たからには2つのお寺にお詣りしない訳にはいきません。まずは霊厳寺さんです。江戸六不動の一つが堂々と境内を見守る霊巌寺さんも墓参客で賑わっている中で、お地蔵さん、そして本堂の阿弥陀如来にお参りをして辞去。そうすると、残りは?というと出世不動さんです。出世不動こと長専院さんは、昨年秋だったか…にお参りをして以来になります。その時は寺務所の扉を開けたところで待ち構えていた黒い豆柴くんにじゃれつかれましたが、お彼岸のお中日だからでしょうか、寺務所の扉は既に開かれ、猫が毛づくろいと日向ぼっこでくつろいでいる中で、ただ一匹、墓参・参拝客のお接待に走り回っていました。「黒い犬は噛み付くので手を触れないで」との貼り紙がありましたが、この日は子どもたちにも愛想を振りまいていい子にしてました。そんな中で、猫の隣に座って休憩しながらお不動さんにお詣りして辞去。結構、良い時間になってきました。
 昼食はコンビニで弁当を買って、適当に見つけた公園で済ませないと、この先の予定(希望)がクリアできません。この日の目的は、
1. 勢至院でお守りを頂く
2. 安宅丸稲荷を見つける
3. 松島神社に久しぶりのお詣り
の3つ、プラス出来るだけ多くの神社を見つけて参拝する。ということです。つまり10時には家を出ていながら、まだ一つしかクリアできてないんです。
 で、ここからはスピードアップです。
Google Mapで、安宅丸稲荷の途中にある神社をマークしておいてから三穂道別稲荷神社へ向かってリスタートです。が、この神社の鳥居は、隣接するアパートに向かっていて、ちょっと変わった作りですね。オカルト系のYouTubeで似たような作りのアパートは、住人が居着きにくいとか言われていましたが、ここはどうなのか、ちょうど鳥居の正面になる部屋の窓が閉まっていたが気になります(汗)。
 次に深川稲荷神社 を巡ります。深川稲荷は深川七福神の布袋様が社殿前に寝そべっていて、元旦から7日までのお正月だけ御朱印を頂けます。そして鳥居脇の一番目立つ玉垣には「大鵬幸喜」の文字が。昭和の大横綱の名前を見つけられて、なんとなくラッキー感!。
 そして芭蕉稲荷神社。ここまでのどの神社も日本橋界隈と同様に、いやそれ以上にコンパクト。芭蕉稲荷さんは、芭蕉庵跡ということですが、まぁ、ここに住んでいたの?というくらい小さな小さな神社です。多分、両サイドは、もう少しあったんでしょうが、芭蕉さん没後に武家屋敷になったりして正確な敷地の特定ができなかったそうですから、少々窮屈ながらも史跡として神社を建てたのでしょうね。
そして、この前にもお参りした八名川稲荷神社にお参りし、すぐ近くの安宅丸稲荷神社。中々見つからず、周囲を2周して見つけました!いやぁ、発見です。申し訳なくも邸内社だったので外からでは全く判りません。そして、覗き見するようにして遥拝。
更に、
大石稲荷
青木稲荷大明神
金星稲荷神社
と小さな神社を巡ります。うーん、どちらもコンパクト。そして、お気付きの通り、全部「稲荷神社」です(😁)。何となく「お前は私に何回会いに行くつもりなのかい?」とお稲荷さんに言われている気がしますが、体力的にはそろそろ限界。秦野や神木のようにアップダウンが無いので、若干は楽なのですが、その分、溜まっていた疲労が出始めています。
そして初音森神社。この神社、きっちりとMapに出ている場所に行ったのですが…、境内に入って目にした社号碑は「寶録稲荷神社」、外には初音森稲荷神社と書かれた石碑もあったので、合祀の影響なのでしょうか(後で調べないと)。そして江島杉山神社。何となく、やっと一息入れられます。社殿前でお参りし、御朱印を伺うと季節限定の他、神社・お稲荷さん・そして杉山和一総検校と四種の御朱印があるとのこと。ちょっと財布には厳しいものの、書き置きの四面を頂き、稲荷社、そして岩屋へと入ります。これは岩窟を模した作りになっていて中にはいると正面に杉山和一総検校、左に宇賀神様、右手に宗像三神が祀られています。恐らく社務所で頒布されている小さな白蛇が沢山、置かれていて、独特な雰囲気。金運に良さそうです。と思ったら、岩屋を出た正面に銭洗い井戸が。世界に貢献するための財力を着けるため、手持ちの小銭を洗ってお守り専用と化した財布にしまいます。
さて、ここからは帰り道の行程に入ります。駅は森下の方がはるかに近いのですが、田園都市線との接続を考えて、人形町方向へ。そして松嶋神社に久しぶりの参拝をします。こちらは、私が御朱印集めを初めた頃に参拝して以後、余り足を運んでいなかったのです。と言うのもご祭神が多すぎて…。でも先日、サイトのページを書き換えている中で御祭神が多いのは、地方から江戸に出てきてここを拠り所にしたいと思う人たちが、出身地の産土神をお祀りするようになって増えていった。という事が判り、これは大変な神社なんだなぁと思い直すようになりました。既に一月前からお詣りしたくて仕方なかったのですが、ようやく再度の参拝が叶いました。これで、打ち止めです。少し脱水気味になって、休憩をしてフィニッシュ。寝過ごさないようiPhoneのタイマーをセットして半蔵門線でぐっすりでした(😁)
そして巡った先を地図に置くと、こんな感じ。赤い鳥居と卍マークがそれです。