「夜は魔物がいるから」とか「神様も寝ている時間だから」と言って夜の参拝を悪く言う場面に出くわすことがあります。
 結論から言えば、一般的には日のあるうちに参拝するのが吉。だと思っています。都内では丑の刻参りに出くわすことも無いでしょうが、肝試しやオカルトスポット的にギャースカとやっている人と出逢えば辟易としてしまうでしょうし、何より参道から拝殿まで、完璧に灯りをつけている神社が少ないことが、その理由です。
 神社は境内が整っていて、災害時の避難場所に良さそうですが、実は「災害時には境内から避難してください」と立て札や張り紙をしているところが多くあります。その理由は狛犬や灯籠、更には鳥居など固定していない石造物が多くあり、落下や崩落する危険があるからです。そんな神社が暗闇に包まれていれば、例え懐中電灯を持っていても段差やちょっとしたくぼみなどに足を取られて思わぬ怪我をする事もありえます。せっかく参拝したのに痛い目にあっては元も子もないことになりますよね。
 また神社によっては門を閉めて所定の時間以外は境内に入れなくしているところもあります。そこを乗り越えて参拝するのは、掟破りの所業でしょうね。
 もし、夜、神社の前を通りかかったら、鳥居の前でお辞儀をして遥拝するのが宜しいのではないでしょうか。